英会話で「資格を取りました」と伝えたいとき、certification と qualification のどちらを使えばいいのか迷ったことはないでしょうか。辞書を引くと5つも6つも訳語が並び、結局どれを選べばいいのかがわかりません。この記事では、「資格」を表す英単語を判断基準ごとに整理します。「資格を取る」「資格がある」といった言い回しも、例文つきで解説します。

この記事のまとめ・結論

「資格」の英語は1語に決まりません。

公式に認定されたことなら certification、人が備えている資格や適格性なら qualification、証書という文書なら certificate、公的な許可なら license と、何を指しているかで選ぶ語が変わります。

この記事では5語の判断基準を早見表にまとめ、動詞・形容詞の言い回しまで通して確認できるようにしました。

この記事でわかること
  • certification・qualification・certificate・license・credential の使い分けの判断基準
  • 「資格を取る」「資格の勉強中」「資格を持っている」の言い方
  • 「〜する資格がある」を qualified・eligible・entitled で言い分ける方法
 

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1. 「資格」の英語は5語|使い分け早見表

まず全体像から確認します。日本語の「資格」にあたる代表的な英語表現として、次の5語を押さえておきましょう。

「資格」を表す5語の使い分け
単語 中心にある意味 使いどころ 例文
certification 認定を受けること、認定そのもの 試験や講習に合格して得た資格。IT資格、語学力の認定資格、専門職の認定 She earned a certification in project management./彼女はプロジェクトマネジメントの資格を取りました
qualification 取得した資格、そして適格性 訓練や学習を終えて得た資格。仕事の応募要件や、学位・実務経験も含めて指す What qualifications do you need for this position?/この職種にはどんな資格が必要ですか
certificate 証明する文書 証書、修了証、出生証明書といった文書。資格名として使われることもある You'll receive a certificate of completion./修了証が発行されます
license 公的・公式な許可 運転免許、医師免許、店舗の営業許可 My driver's license expires next month./運転免許が来月で切れます
credential 能力や経歴を裏づけるもの 履歴書や職務経歴で、資格・学位・経験をまとめて指すとき Please bring your credentials to the interview./面接には資格を証明できるものをお持ちください

人が「〜する資格・条件・権利がある」という状態を述べるときは、qualified・eligible・entitled などの表現がよく使われます。この3語は記事の後半で扱います。

以下、それぞれを順に見ていきます。

2. certification|試験や講習に合格して得る認定資格

certification は「認定を受けること」と「認定そのもの」の両方を指します。辞書では、何かが行われた証明として公式な文書を得る過程、あるいは公式な文書を出す行為、と定義されています。

日本語の「認定資格」「認証」に近い場面でよく使われる語です。試験に合格した、講習を修了した、審査を通った——つまり一定の基準を満たしたことが公式に認められたという含みがあります。IT系のベンダー資格、語学力の認定資格、看護や会計といった専門職の認定に幅広く使えます。

She earned a certification in project management last spring.

彼女は去年の春にプロジェクトマネジメントの資格を取りました

Organic certification took the farm almost two years.

その農場は有機認証を取るのに2年近くかかりました

2つ目の例のように、人ではなく製品や事業所が受ける「認証」にも同じ語を使います。

可算・不可算はどちらで使う?

どちらでも使います。 辞書には可算・不可算の両方の扱いが載っており、a certification と複数形の certifications、どちらの形も見つかります。

使い分けの感覚としては、数えられる個別の資格を指すときは a / -s、認定という制度や手続き全体を指すときは無冠詞になりやすい、という程度です。

I'm hoping to add two more certifications this year.

今年はあと2つ資格を増やしたいと思っています

Certification is handled by an external body.

認定は外部の機関がおこなっています

「certification は必ず単数で使う」といった説明を見かけることがありますが、辞書の記載とは一致しません。迷ったら、個別の資格を1つ指しているかどうかで判断してみてください。

3. qualification|取得した資格から適格性まで幅広く指す

qualification は、訓練や学習を終えて得た正式な資格と、仕事や進学に必要な能力・経験・条件の両方を表せる語です。辞書では、訓練課程を修了したことや必要な技能を持っていることを示す公式な記録、と定義されています。読み方はカタカナで表すと「クオリフィケーション」に近く、「ケイ」にあたる部分を強く発音します。

certification との違いは、認定という行為や認定そのものに焦点があるか、人が備えている資格・適格性を広く指すかです。qualification は資格試験に合格して得た資格だけでなく、学位や実務経験も含めて「その職に就ける状態にある」ことを表せます。求人票で見かける The job requires… の後ろに続くのは、たいていこちらです。

イギリスやオーストラリアでは、日本語の「学歴・資格」にあたる意味でこの語が日常的に使われます。英文の求人や願書でよく目にする語なので、覚えておくと読み書きの両方で役立ちます。

What qualifications do you need for this position?

この職種にはどんな資格が必要ですか

She gained a teaching qualification while working full time.

彼女はフルタイムで働きながら教員資格を取りました

なお、複数形で使われることが多い語です。求人や履歴書では qualifications とまとめて示す形が目立ちます。

4. certificate|証書が中心。資格名にも使われる

certificate は証書や修了証といった文書を指すのが代表的な使い方です。辞書では、記載内容が真実であることを示す公式な文書、および試験に合格したときに受け取る資格、と定義されています。Certificate in Drama Education のように、資格名そのものに使われることもあります。

certification と綴りが似ているため混同されやすいところですが、certification は認定という行為や認定そのもの、certificate はその結果として発行される証書に焦点がある、と考えると整理しやすくなります。

You'll receive a certificate of completion at the end of the course.

コースの終わりに修了証が発行されます

I lost my birth certificate and had to get it reissued.

出生証明書をなくしてしまって、再発行してもらうことになりました

2つ目の例のように、出生・婚姻・死亡といった身分にかかわる公的書類も certificate です。「資格」とは無関係な場面でも登場するので、文脈で読み分けてみてください。

5. license|公的に認められた免許・営業許可

license は公的・公式な許可や許可証を表します。その行為をしてよいと認められている、という点が他の4語と大きく違います。運転免許、医師免許、酒類の販売許可などが典型です。

判断の目安は、法律や規則の上で許可が必要とされる場面かどうかです。民間のIT資格を license と呼ぶと、法的な免許のような響きになってしまいます。

You need a license to practice medicine in this country.

この国で医療行為をするには免許が必要です

My driver's license expires next month.

運転免許が来月で切れます

6. credential・eligibility|履歴書や応募で使う関連語

履歴書や採用の場面では、credential と eligibility もよく使われます。

credential は、能力や経歴を裏づけるものを広く指します。資格・学位・職歴をひとまとめにして言えるのが便利なところで、複数形の credentials で使われる場面が目立ちます。「この人がその仕事にふさわしいと示す材料一式」というイメージです。

Her credentials are impressive for someone in her twenties.

20代にしては彼女の経歴は際立っています

Please bring your credentials to the interview.

面接には資格を証明できるものをお持ちください

eligibility は「条件を満たしていること」を指す名詞です。辞書では、必要な性質を備えている、あるいは必要な条件を満たしているという事実、と定義されています。受験資格や応募資格のように、その枠に入れるかどうかを問う場面で使います。

Check your eligibility before you apply.

応募する前に応募資格を確認してください

Eligibility for the scholarship depends on household income.

奨学金の受給資格は世帯収入によって決まります

覚えた5語を、実際の会話で選び分けてみよう

certification と qualification の違いは表で見れば納得できますが、会話の中で一瞬で選ぶとなると、判断が追いつかないことがあります。

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7. 「資格を取る・勉強中・保有している」の言い方

ここからは名詞ではなく、動詞まわりの言い回しを見ていきます。取得の段階によって使う動詞が変わります。

取得した

幅広く使えるのが get です。硬さを出したいときは obtain、努力の末に手に入れたという含みを持たせたいときは earn を選びます。acquire も使えますが、書き言葉寄りの響きになります。

I finally got my forklift license.

やっとフォークリフトの免許を取りました

She obtained a qualification in nutrition last year.

彼女は去年、栄養学の資格を取得しました

勉強中・受験予定

「資格の勉強をしている」は study for が定番です。試験そのものを目的語にすると自然になります。もう少し長い期間を見据えているなら work toward が使えます。受験の予定は take で表します。

I'm studying for the bookkeeping exam right now.

今は簿記の試験に向けて勉強しています

I'm taking the exam again in November.

11月にもう一度受験する予定です

保有している・失効した

保有していることは have で広く表せます。ややフォーマルに資格・免許・証書を保有していると言うなら hold も使えます。失効は expire、更新は renew です。

I hold a first-aid certificate issued last year.

去年発行された救急救命の証書を持っています

My certification expired, so I need to renew it.

資格が失効したので、更新しなければなりません

試験そのものを英語でどう言うかは、exam と test の使い分けから「テストを受ける」「模試」までまとめたこちらで確認できます。

8. 「〜する資格がある」を英語で言う

日本語の「資格がある」は、資格証を持っているという意味と、その立場にあるという意味の両方で使われます。英語では、代表的には次の3語に分けて考えるとわかりやすくなります。

qualified / eligible

qualified は、必要な技能や訓練を備えているという意味です。辞書の qualify には、訓練課程を修了して仕事ができるようになる、という定義が挙げられています。人の能力に焦点があります。

eligible は、条件を満たしているので対象になれる、という意味です。辞書では、必要な性質を備えている、あるいは必要な条件を満たしている、と定義されています。制度や規則の側から見た「資格」で、年齢・在籍年数・国籍などが判断材料になります。

She's qualified to teach at the secondary level.

彼女は中等教育で教える資格があります

Only residents are eligible to apply.

応募できるのは居住者に限られます

「能力があるか」なら qualified、「条件に当てはまるか」なら eligible、と分けてみてください。

entitled(権利としての「資格」)

entitled は「権利がある」という意味です。試験や訓練とは無関係で、立場・契約・法律・制度などにもとづいて権利があることを表します。有給休暇、返金、発言の権利などが典型です。

be entitled to の後ろには名詞も動詞の原形も置けます。

Employees are entitled to 10 days of paid leave.

従業員には10日間の有給休暇が与えられます

Everyone is entitled to disagree.

誰にでも異論を唱える資格はあります

なお entitled には、当然の権利だと思い込んでいる、という否定的な使われ方もあります。He's so entitled. のように人を形容すると、批判的な響きになりやすい点は覚えておくと安心です。

9. 履歴書・面接で資格を伝えるときの英語

英文履歴書では、資格をまとめる欄に Certifications・Qualifications・Licenses といった見出しが使われます。ITなどの認定資格なら Certifications、免許なら Licenses が収まりやすいところです。語学資格や検定は、Certifications・Qualifications・Language Skills など、履歴書の構成に合わせて記載できます。

書き方の基本は、資格名・発行団体・取得年の3点です。取得年を添えると、いつ取得した資格なのかが採用担当者に伝わりやすくなります。勉強中のものを載せたい場合は、in progress や expected とともに書けば誤解を招きません。

面接で口頭で伝えるときは、資格名を挙げるだけで終わらせず、その資格で何ができるのかを一言添えると印象が変わります。

I earned the AWS Certified Cloud Practitioner certification in 2024.

2024年にAWS Certified Cloud Practitionerの資格を取得しました

I'm currently working toward a bookkeeping qualification, which I expect to earn this December.

現在は簿記の資格取得に取り組んでいて、今年12月の取得を見込んでいます

10. よくある質問

「qualify」と「certify」はどう違いますか?

意味の焦点が違います。qualify は、必要な訓練や条件を満たして仕事などができる状態になる、あるいは何かがその資格を与える、という意味です。辞書にも This course qualifies you to teach…(この課程を修了すると教える資格が得られる)のように、人以外を主語にした用例が載っています。一方 certify は、機関などが人や物について公式に認定・証明することを表します。She qualified as a lawyer. と The board certified her as a specialist. を並べると違いがつかみやすくなります。

「qualify」はビジネスの文脈でどんな意味になりますか?

ビジネス英語の辞書では2つの意味が挙げられています。1つは研修や課程を修了して職務に就ける状態になること、もう1つは qualify for の形で、状況が条件を満たしたので権利が発生することです。後者は制度や取引の話でよく出ます。Some employees may not qualify for the full pension. のように、対象になるかどうかを述べる場面で使われます。

license と licence はどちらを使えばいいですか?

書き手がどちらの英語で書くかによります。アメリカ英語では名詞も動詞も license で統一します。イギリス英語では名詞を licence、動詞を license と綴り分けるのが一般的です。読み方はどちらも変わりません。英文履歴書やビジネス文書では、応募先や取引先の国に合わせて綴りをそろえておくと安心です。

11. まとめ

  • 「資格」にあたる英語は1語ではなく、代表的なものに certification・qualification・certificate・license・credential があります
  • 公式に認定されたことなら certification、人が備えている資格や適格性なら qualification
  • 証書という文書なら certificate、公的な許可なら license、経歴一式なら credential
  • 「資格を取る」は get / obtain / earn、「勉強中」は study for / work toward
  • 「〜する資格がある」は、能力なら qualified、条件なら eligible、権利なら entitled

使い分けの軸さえつかんでおけば、迷う場面はかなり減ります。あとは会話の中で口に出して、選び方を体に入れていく段階です。

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5語の違いは頭で理解できても、面接や雑談の場でとっさに正しい語を選ぶには、口に出して試した回数がものを言います。

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